卵巣の腫瘍を取った話②入院

女性的な話

前記事では産婦人科の受診により卵巣の腫瘍が見つかった話をしました。病院側と調整し、12月に手術・入院することになりました。ここでは、手術前〜入院生活の前半記録を書いていきます。

手術1ヶ月前に手術前検査へ

11月に入院前の検査に行き、尿や血液を検査しました。「ん?そういえば生理4日目ですがな。尿検査大丈夫かよ。」不安になりながらも尿検査担当の看護師さんにその旨を伝えておきました。「伝えておきます」とのことで、一応配慮してもらえそう。ホッ。

血液については即日で結果は出ないので、「異常があれば病院から連絡をします」ということで終了。入院に向けての「入院誓約書」や「入院のしおり」などのさまざまな書類を受け取りました。「病衣(パジャマ)借りますか?」という書類があったのはへえ〜と思いました。1日約60円と安かったので借りるぜ(もちろん料金は地域差があると思います)。入院誓約書は入院時に提出が必要です。忘れないようにしなければ。入院まであと約1ヶ月。

入院前日 PCR検査!

コロナ禍の2020年だからこそだったのは、入院の前日にPCR検査を受けたことです。

検査技師さん(かな?)は、当たり前ですがとてつもなく感染対策をしていそうな重装備でした。長〜い綿棒のような器具を鼻の穴から挿入されます。上顎の奥が痛いですが、大人なのでまあ我慢できる範囲だし、検査自体は1分もかからなかったです。

これで陽性でなければ晴れて明日より入院です。

ちなみに、この時は人生で初めて、病院でなんの支払いもなく帰りました。

入院1日目

特にPCRについての連絡がなかったので、入院できるということなのでしょう!よかった。この日に向け仕事を休めるように調整していたので、入院できなかった場合、再度調整するにしてもいい時期がもうないかも、という一抹の不安がありました。一安心です。

病院に指定された時刻に、「入退院受付」の窓口へ行き、産婦人科へと向かいます。担当の看護師さんが来てくれて、私の入院ライフについて説明してくれ、予定表をもらいました。

 

手術は明日。手術5日後に退院予定のようです。予定表を眺めたり手荷物の整理をしていると、代わる代わるいろんな人が来ます。麻酔科医さん、薬剤師さん、看護師さん(複数名)。特にアレルギーがあるかについては何度も質問されました。「手術っていろんな人が関わっているんだなあ」と小学生並みの感想を持ちつつ、すぐに時間が経っていきます。シャワーの前にもう一回看護師さんが来て、下腹部に近い下の毛を剃ってくれました。手術で切る部分に近いようです。おへそにオリーブオイルを塗って綿棒できれいにしてくれました。そしてシャワーへ。予定表によると、この日のシャワーを最後に手術2日後までシャワーできません。持ってきておいたシャンプーで念入りに頭を洗いました。気休め。

夕食までしばらく時間があるので、売店に行ってみたり、茶話スペース(コロナ禍のため通り抜けのみの場となっていました)に行ってみたりしました。茶話スペースに、ご飯の献立表が貼ってあったので食い意地芸人としては見るしかなかったですね。クリスマス仕様のメニューなんかもあったりして…おいおい、このクリスマスメヌーの日、わい絶食やないか。しょぼくれながら病室に戻ります。

そうこうしていると、手術についての説明の時間となりました。夫も来てくれて、お医者さまと3者面談です。ただ、明日の執刀医さまは現在別の手術の時間が押しているとのことで、別のお医者さまから説明を受けることになりました。お医者さまってほんとに忙しそうだ…

 手術についての説明

今回の手術は全身麻酔を用いた、腹腔鏡下手術というものです。全身麻酔をしてへそ周辺に3〜4箇所1−2cm程度メスを入れ、腹腔鏡で見ながら疾患部のみを取り除いていくという手術だそうです。

説明は、非常に丁寧でした。特に、全身麻酔のリスクについてはかなり詳しく、資料も見せながら教えてくれました。腹腔鏡下手術のメリットは、傷が小さいので美容的にもいいし、社会復帰も早くできること。ただ全身麻酔は副作用が出ることがある。基本的に安全な手術なんですけどね。その副作用とは、とひとつひとつ。詳しすぎて情報処理が追いつかず、耳の焦点ずらして頷いてるだけのときもありました(聞け)。また腹腔鏡下手術といっても、手術中の状況によっては、開腹手術に切り替える可能性もあるということでした。45分くらい、説明を聞きました。

お医者さまとこれだけの長時間話したことがないので、なんだか芸能人とプライベートで会って意外と時間をとって話してくれた、みたいな感覚になりました。芸能人と会ったことないけど。

 夕食

コロナで面会禁止なので説明だけ聞いて夫は帰り、あとは夕食を食べて寝るだけです。

夕食は普通食。蒸しキャベツ、脂肪分切り落としてあるしゃぶしゃぶ、ごまだれ、じゃがいもの煮物、春雨入りスープ、。病院食は美味しくないってよく聞きますが、薄味の低脂肪のおかずっていう感じで、私は結構好きでした。ただ、予定表によると、明日は絶食、その次の日も普通食ではない。わびしいよ〜〜〜。だが致し方ない。食べ終わると看護師さんが来てくれ、「手術の不安で眠れない方がいたりするんですが、眠剤飲まれますか?」と。睡眠剤なんて飲んだことないんですが、まあもらえるならもらっておこうか精神で、飲みました。

22時には消灯です。

明日は手術。

卵巣の腫瘍を取った話③に続きます。

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