2020年に卵巣の腫瘍が見つかり、入院&手術してまいりました。病名は、「成熟嚢胞性奇形腫」。単に「卵巣嚢腫」や「奇形腫」とも言うようです。同じような診断を受けた方の参考になればと思います。
検査を受けるまで
女性のみなさん、産婦人科に通っていますか?仕事が残業だらけだと、休日に行くしかなかったり
「産婦人科って、脚開いて診察受けるんでしょ。。気が進まないぜ。。」と思ったりしませんか?
私はそうでした。
皆勤賞が基本だった子供時代。健康優良児でいたい気持ちが残っていて病院に通うことには抵抗があります。めんどくさいし。
しかし、実は以前から生理周期がとても長いことが気になっていました。28日周期が基本とされる中、45日とか、35日とか、幅も結構広くて。予定を立てている日に限って生理が来てしまうこともしばしば。結婚をしたこともあり、「少しは自分の体の状態も知っておくべきか…」と思ったのです。いわば観念です。
幸いなことに、私の住む市では2年に1度、市の補助を受けて安く子宮がん検診を受けることができます。具体的には、自費だと8000円超のところを、2000円でお釣りが来るように受けられます。がんの検診は本来全額自費だということなので、非常にお得です。この制度を利用して、検診を受けることにしました。
がんの検診を受けようかと考えている方はお住まいの地域の制度を調べてみてくださいね!
いざ、産婦人科へ
7月。以前にカンジダの治療でお世話になった産婦人科へ。
受付にて保険証を渡して、子宮頸がんの検診希望と伝えます。簡単な問診票を書き、待つこと数分で名前を呼ばれます。診察室でボトムスを脱ぎ、例のあの椅子に座ります。カーテンで仕切られているのでお医者さまの顔は見えません。看護師さんがなにやらボタンを押すと椅子が開脚を始めます。ちょっと恥ずかしい。
なにか細い棒状のものが入ってきます。こちらからはお医者さまが見えないので詳しくは分からないのですが、「中の様子の観察と、細胞を採取して検査する機関へ送る」というようなことを言われました。その後、エコー画像をお医者様と確認します。
そのときに「卵巣に腫瘍があるようですね。おそらく良性だと思いますけど、うちのエコーだとこれ以上詳しく見られないんです。詳しく調べるために市民病院で検査を受けてくださいね。紹介状書いておきます。子宮がん検診のほうは1週間ほどで結果が出ますので、電話で聞いてください。」と、言われました。
市民病院の予約がいつ取れるか確認してもらいます。この産婦人科は割と空いているんですが、市民病院ってなかなか予約が取れないんですよね。私の仕事が落ち着くのが8月ごろなので、そこに合わせてもらい予約をとりました。
いざ、市民病院へ。手術前CT検査
8月。卵巣の腫瘍が良性なのか詳しく調べるために、市民病院へ行く日が近づいてきました。「子宮頸がんの検査結果の用紙を持ってきてくださいね。」が市民病院からのお触れだったので、忘れないように産婦人科に取りに行きました。結果は、特にがんらしき所見は無し。よかった〜。
市民病院では、CTを撮りました。人生初のCTです。CTの機械ベッドに寝転ぶとヘッドフォンが取り付けられます。クラシック音楽が流れていました。「15分くらいかかりますので、ちょっとうるさいですが我慢してくださいね。」と検査技師さん。
クラシック音楽と、工事現場のようなガガガガガという音が両方聞こえて、まあ、やかましいです。普段寝るときならこんな騒音で寝られるはずがないのですが、不思議なことに15分後、検査技師さんに起こされました。寝ちゃっていました。WHY。
結果は…
CTの検査結果をその後お医者さまと確認します。お医者様からの話では、
・やはり良性腫瘍の模様
・奇形腫といって、腫瘍の中身は髪の毛や脂肪、歯が入っていることが多い
・両方の卵巣にあり、大きさはどちらも4〜5cmくらい
・緊急で取らないと命に関わるというわけではないが、
大きくなってくると何かのはずみで腫瘍が捻転を起こして、激痛からの緊急手術になったり、
卵巣が壊死したりする可能性もある
・薬で治療できるものではないので計画的に手術をすることが妥当
ということを教えていただきました。なお、4〜5日の入院になるだろうということです。
仕事を休まなければならなくなるので、日程の調整には気を遣いました。そして…12月に手術、入院をすることが決定。
さらに、手術の約1か月前には術前検査という、血液や尿の検査を受けなければならないとのことで11月にそちらの検査の予約を取りました。
卵巣の腫瘍を取った話②に続きます。